【C#】非同期プログラミングに欠かせない「スレッド」について解説

非同期プログラミングの実装を行うときに頻出する用語として「スレッド」と呼ばれるものがあります。スレッドはコンピューターにおいても重要な技術で、非同期を理解する上で欠かせない単語になります。

この記事では非同期プログラミングを行う上で重要となる「スレッド」について簡単に解説していきます。スレッドは非同期プログラミングだけでなく、プログラミングを行う上で基礎的な概念になるので理解しておいて損はありません。

スレッド(Thread)とは

「スレッド」を簡単に言い表すと「処理の路線」のことです。個人的には作業者みたいなイメージです。コンビニの店員さんにとっては、自分自身という作業者に加えて、電子レンジもある意味では作業者に近いですよね。

より厳密にいうと、スレッドは「特定の処理を行うための一貫性のある命令の流れのことであり、プロセッサ利用の最小単位」とされています。処理を行うための流れのことを指している用語になります。

また非同期プログラミングでは「メインスレッド」と「ワーカースレッド」といった呼び方をするときもあります。メインスレッドは処理において、主に画面の入出力を担当することが多く、必要に応じてワーカースレッドを用意して処理を行うように指示します。

コンビニでは店員さんが「メインスレッド」としてお客さんの窓口として立ちながら、必要に応じて電子レンジやそのほかの機器を利用して作業を進めるイメージです。この時の電子レンジといった危機は、作業の必要に応じて用意される「ワーカースレッド」に近いものがあります。

スレッドは必要に応じて準備することができるので、UIといった処理はメインスレッドで行い、ネットワークアクセスやファイルIOといった時間のかかる処理は、ワーカースレッドを活用して処理を行うなどすることができます。

スレッドは「処理の路線」

まとめると、非同期プログラミングに出てくる「スレッド」は、「処理の単位」と置き換えることができ、必要に応じて処理を依頼することのできる「作業者・処理の路線」といったイメージとなります。必要に応じてスレッドを用意でき、処理を切り分けるなどをすることで、処理の効率化を図ることのできるものになります。

説明として厳密ではないかもしれませんが、非同期プログラミングを行う上ではイメージしやすいほうで理解しておけばよいと思います。コンピューターでの理論を知りたい場合は、コンピューター科学などで詳しく学習できるので確認してみてください。