【C#】はじめてのアプリケーションを作成してみよう

この記事では「はじめてのアプリケーション」として「コンソールアプリケーション」と呼ばれるシンプルなアプリケーションを作成していきます。コンソールアプリケーションは、文字の入出力が主な機能になり、気軽に作成することが出来るアプリケーションです。学習していく中で簡単なコードを試したいときなどに重宝するので、コンソールアプリケーションの使い方は覚えておくと便利です。

始めのアプリを作成しよう

早速ですが、新規のコンソールアプリケーションを作成して、新規プロジェクトを作成してください。コンソールアプリケーションの作成方法は覚えているでしょうか。覚えていない人は前回の内容をおさらいしておきましょう。

作成していたアプリでも「App01」としていたので、前回作成したフォルダを削除して新しく作り直しても大丈夫です。新たにファイルを作成する場合はこれから様々なアプリケーションを作成していきますので、連番でわかりやすいようにしておくと便利です。

前回に作成したフォルダが残っている場合は、「App01.sln」というファイルがあると思いますので、それをクリックしても大丈夫です。

新規のコンソールアプリケーションを作成すると以下のように画面が表示されているかと思います。

using System;
using System.Collections.Generic;
using System.Linq;
using System.Text;
using System.Threading.Tasks;

namespace App01
{
	class Program
	{
		static void Main(string[] args)
		{
		}
	}
}

これを以下のように書き換えてみてください。

using System.Collections.Generic;
using System.Linq;
using System.Text;
using System.Threading.Tasks;

namespace App01
{
	class Program
	{
		static void Main(string[] args)
		{
			Console.WriteLine("Hello World!");
			Console.ReadLine();
		}
	}
}

上記のように修正することが出来たら、画面の上にある「▶ 開始」というボタンをクリックしてみてください。

少し待つと黒い画面が立ち上がると思います。その黒い画面の中には以下の文字が表示されるかと思います。

Hello World!

画面で見ると以下のような感じになります。もし表示されない場合は、タスクバーをポチポチして探してみてください。見慣れないアイコンがコンソールになります。黒い画面が表示されるアイコンを探してみてください。以下のように表示されている画面がコンソール画面です。

おめでとうございます!これが初めてのアプリケーションです!

え、こんなに簡単でいいの?と思うかもしれませんが、これで十分なアプリケーションになんですね。多くのプログラマーが「Hello World!」を画面に表示させるところから学習をスタートさせてきました。あなたもスタートラインに立ったということです。

プログラムの内容を解説

では、先ほど書いてもらったプログラムを解説していきます。いま作成したアプリケーションは、見た通り「Hello World!」が表示されるアプリケーションです。ですので、お察しの通り「Console.WriteLine(“Hello World!”);」で画面に表示をさせています。

C#のコンソールアプリケーションでは、「ConsoleWriteLite()」の括弧内に記述した内容を画面に表示することができます。まさに「”Hello World!”」の部分が該当しますね。

また、「Hello World」を囲っている「””」(ダブルコーテーションマーク)は、C#の世界では「”」に挟まれた部分が「文字列」であることを示すキーワードになります。つまり、「ConsoleWriteLine()」の機能は、括弧内に記述された文字列を、コンソール画面に表示処理をするものになります。

Console.WriteLine("Hello World!");

また、「Console.WriteLine(“Hello World!”);」の最後に記述している「;」に注目してみます。C#では「;」(セミコロン)がとても重要な意味を持っています。C#において「セミコロン」は、記述した一行のプログラムを「実行する」という命令を出すキーワードになります。

「セミコロン」を記述することで、始めて「○○する」という命令に変換されます。C#でプログラミングをする際は、最後に「;」を付けて忘れていないか確認をしてください。忘れていてもVisual Studioが教えてくれると思いますが、プログラミングを記述する際にも確認する癖をつけておきましょう。

そして、最後の行に記されている「Console.ReadLine()」ですが、これは「画面からの入力を受け付ける場合」に必要な処理です。いまは詳しく知る必要はありません。この一文がないと高速でコンソール画面が閉じてしまうので、それを止めるおまじないだと思ってもらえればと思います。

以上がプログラムに記述した意味と処理内容でした。これだけでも、ちゃんとした機能を持つアプリケーションになっているので、自分を誇りに思ってください。はじめてのアプリを作ったんだ、と。